アンチコメントはスルーがベストなのか

ネットで調べてみると、「アンチコメントには返信しない」、「ブロックすると相手を刺激するから何もしない」という対応が多いようですね。
多くの事例から無難な対応とされているので間違いではないでしょう。
私も返信で応戦することには反対です。

例外として、明らかに自分の発信の思慮が足りなくて、人を傷つけるような文言があった場合は謝るほうがいい場合もあるでしょう。
とはいえ、謝る場合は「言動」を限定して下さいね。
思慮に欠けた発信をしたとしても、あなたの人格や存在そのものを否定してくるのはおかしな話ですから。

アンチコメント削除やアカウントブロックはしてもいいのではないかと思います。
自分のアカウントの権限は自分にあるのですから、見たら気分が悪くなるものを残しておく必要はないと思います。

仕事柄イメージダウンにつながることが困るのでしたら、信頼できる人にエゴサーチとコメント削除やアカウントブロックを頼んでみてはいかがでしょうか。

アンチに隙を与えない発信の工夫

最近はインフルエンサーとよばれる人たちの動画や音声配信を聞いていると、一部を切り取られて攻撃されないよう防御するための丁寧な説明を付け加えることが増えたように感じます。
さすがだなと思う反面、大変な世の中になったなとも思います。

一般の方も勢いで発信しないように心がけ、誰かの反感を買うような表現がないか、誰かを否定するようなになっていないか、一度下書きに保存して確認するといいでしょう。
ちょっと過激かなと思う発言は、メンバー限定のようなクローズドな環境に限定するのもいいでしょう。

Twitterで公開しているツイートをリツイートされたら、投稿を削除するかアカウントを閉じて防御するしかなくなります。
とはいえ、限定公開であっても、誰かにスクリーンショットを撮られていたら証拠を握られてしまいます。

やっぱり発信は衝動的に行わず、慎重になるほうがいいのでしょうね。

フォロワーのうちアンチはごく一部

どんなに頑張っても全員から好評価をもらうのは難しいし、多くの人に嫌われるのも難しいです。
私が授業やセミナー講師をする時も、約10%くらいの人はそんなに良い評価をしてくれません。
相性があるから仕方がないですよね。
そして、悪気なく無意識のうちにその人を傷つけるような発言をしているかもしれません。

私がカウンセリングをしている時によく感じることは、たった1人またはごく一部の人からの攻撃的な発言がクローズアップされて、多くの人に嫌われているような捉え方になっているなということです。
これは認知療法という心理療法の専門用語で「拡大解釈」といいます。
よく思い出してみて下さい。
好意的なフォロワーさんのほうが割合的には多くないですか?

何かを発信するなら、好意的なフォロワーさんに目を向け、好意的ではないアンチには目を向けない習慣づけが必須ですね。

アンチコメントに傷ついたら

SNSの普及により誰でも気軽に発信できる時代になりました。
その弊害として、有名人だけではなく一般人までアンチコメントの被害に遭うリスクが伴います。
アンチコメントをされたあなたは「悪意は全然なかったんだけど」、「部分的に切り取られて過剰反応されている」と反論したくなりませんか?
そして、傷ついた気持ちを引きずることになる人が大多数だと思うのです。

影響力のある発信者が「私はメンタルが強いからアンチには傷つきません!」としきりに発言しているのを聞いたら、いつまでもモヤモヤし続けている自分のことがイヤになってしまいませんか?
私はそういう「アンチに傷つかない」発言を聞くと「本当かな」と思ってしまいます。
本当に気にしていなかったら、わざわざ話題にしないんじゃないでしょうか。
人間の心理として、アンチコメントに傷つくほうが自然だと思うんですよね。
実際にアンチコメントがきっかけで心を病んでしまった症例は少なくないようです。

というわけで、これから何回かに分けて、アンチコメントにモヤモヤした時の対処法をご紹介します。
少しでもあなたのメンタルヘルスに役立つものがあると嬉しいです。

不安対策自給自足のススメ その2

不安になって周囲の人に「大丈夫だよ」と言ってもらっても、すぐにまた不安になりますよね。
どうやら長続きしないものみたいです(私も経験があるので)。

他人に保証してもらうと即効性があるけど、効果も一瞬。
だから何度も保証が欲しくなり、思うように保証を続けてもらえなかったり、ウザがられて傷ついたり…。

第一段階としては、その状態に「気づく」ことからですかね。
もうちょっと言い方を変えると、不安対策を他人任せにして苦しんでいる自分の状態を「自覚する」ということです。
簡単なようで難しい。
だから私たちみたいな心理の専門家がカウンセリングでお手伝いをしています。
カウンセリングを受けていただいてもすぐには解決しなかったりします。

だけど、「自覚する」ことから逃げていては、初めの一歩にもなりません。
決して楽な道ではありませんが、自覚という一歩から次の段階に進めるようになると私は思います。

不安対策自給自足のススメ その1

不安になったらどうしていますか?

私は人に「そんなことないよ」と言ってもらって安心する場合と、言ってもらっても全然安心できない場合があります。
皆さんもそんな感じじゃないかなと思います。
人に安心させてもらう方法は楽ですが、人任せだと安定供給されるとは限りませんよね。
だからこそ自給自足をオススメしたいのです。

自分を信じるが「自信」ですよね。
別の言い方をすると「私は大丈夫」と信じることが近いかなと思います。
言うのは簡単で、なかなかできないから困ります。

じゃあ、どうすればいいか…?
たぶん習慣づけるしかないでしょう。
そのためには繰り返し行動するのみです。

「私は大丈夫」は「私は完璧」という意味ではなくて、「私はこれでいいんだ」という感じだと思っています。
人に言われても納得できませんよね。
「あっ、これかも」と腹落ちする日が来たら、それなんです!
自給自足といっても、独りで頑張らなきゃいけないわけではなく、腹落ちするまでは人に手伝ってもらってもいいと思います。

私の苦手なこと(左右反転の認識)

私は対面で動きのお手本を見せてもらった時に脳内で左右反転ができないことに長い間気付きませんでした。
幼稚園のお遊戯から高校のダンスの授業まで先生に怒られ続け、だいぶ自己肯定感が下がったのです。
特に中学校の体育の先生に謎に嫌われていたようで、今ならハラスメントで訴えたら勝てるほど人格否定までされました。
気付いたキッカケは大学で心理学を専攻して鏡映描写実験をした時です。
全然出来なくて今まで怒られてきた理由がわかったのです。

私の場合は動きのルールを暗記してしまえば誤魔化せます。
仕事で対面でWAISなどの心理検査をしなければならない時は、どちら側から検査道具を並べるとか、事前に確認して覚えこみます。
ロールシャッハテストのカードの回転をチェックして記録するのは苦手で、カードの裏に方向を示す記号を書いていますが、被験者がカードの裏が見えるように持ってくれなかったら致命的です。

少しでも克服したくて、スポーツジムのスタジオレッスンに通い続けています。
30年前のエアロビクスやダンスの練習ではインストラクターが対面で逆の動きをしていたのが、今のインストラクターは見たまま真似して下さいと言葉で教えてくれる動作の左右と身体の動きを逆にするという激ムズの指導スキルを持っておられます。
私だったら絶対に無理!
ZUMBAを始めとする最近のダンスレッスンは、インストラクターが私たちと同じ方向を向いていて、インストラクターの背中を見ながら動きを真似できるので、劇的に真似しやすくなりました。あっ、でも、これじゃ脳トレにはならないか。

一般的には左右盲、左右失認と呼ぶのですね。
Voicyという音声コンテンツで造形作家のさわなおさんがご自身のことについて語っておられますので、リンクを記載しておきます。
https://voicy.jp/channel/3436/515469

不安な時の確認行動の効力は短時間

誰もが好きで不安になっているわけじゃないと思うんですよね。
不安になるネタがあって、自分では不安をコントロールできないみたいな感じかなと。

不安を払拭したくて確認する行動は理にかなっていませんか?
ところが、この行動の効力がさほど長くないから困りもの。

特に恋愛をしていると、相手の気持ちを信じられなくなって不安になりやすいですね。
相手の行動をチェックしたり、直接確認したりして、一瞬安心しても、またすぐに不安になる。
恋愛以外ではカギをかけたか、手洗いでウイルスや菌が取れたか、書類にミスがないか、何度も何度も確認してしまう。
頭ではバカバカしいとわかっているのに、その行動が止められない。
こういう状態に陥った人は、確認行動の効力は短時間だからこそ確認が止められなくなります。
こういうときは心にちょっとした不具合があって、信じることができなくなってしまっているのかなと思います。
はい、私も恋愛をしていた若い時に、相手の気持ちが不安になって連絡しまくった恥ずかしい経験がありますから、よーくわかります。

相手も自分も信じられなくなっている、そのことに気付くことが第一歩です。
対処法としては、不安がコントロールできない自分を客観視すること(マインドフルネス的かな)、信じる練習をすること(行動療法的かな)が代表的です。
言うのは簡単、実行するのは大変!

だからこそ、信頼できる専門家に頼るのはアリでしょう。
病院に行って不安を軽減してくれるお薬を出してもらうのも一つの選択肢です。
私は医師ではなく心理職なので、診断や投薬はできませんが、反対派ではありません。

誰かの助けを借りるのはアリですが、最終的に自分を信じるのは自分であるべきです。
「そんなこと、やれたらやってる!」と突っ込まれそうなので、続きはまた次回に。

私の苦手なこと(平衡感覚編)

ありすぎるので、思い出したら書いていきます。

まず、私は自転車に乗れません。
小学生の時に猛特訓をしてもらってなんとか補助車輪が外せるようになったのですが、ちょっと気が散るようなことがあると、すぐに転倒します。
大人になった今でも自転車に乗ると、ほぼ確実に転倒します。
たぶんバランス感覚がダメダメなのですよね。
体力はあるほうで体育は比較的得意だったのですが、平均台から落ちていました。

乗り物酔いもひどいです。
船や飛行機だけではなく、公園のブランコでも酔います。
気圧が低下したり、大きな地震がくる前に体調が悪くなり寝込みます。
以前はわからなかったけど、三半規管の機能に不具合があるんだろうなと思います。

体調にムラがある私にとって、会社員は苦痛でしかなかったです。
フリーランスという働き方になって、なんとか働けています。
体調の良い日に長時間働くことで、体調の悪い日に寝込んだ分を取り返せます。

運動で三半規管をきたえるといいという話は本当かなと思います。
数年間エアリアルヨガというものを習いました。
吊るされて逆さ吊りにされたり、揺らされたりします。
最初は酔いまくっていましたが、少しずつ慣れた気がします。
相変わらず揺れと低気圧には弱いですけどね。

発達の凸凹について

誰にでも得意なことと苦手なことがあると思いますが、発達の凸凹がある人には極端に苦手なことがあったりします。
その苦手なことが許されない環境に身を置いていたら怒られるし、最近では発達の凸凹を疑われるのですよね。

最近でこそメジャーになってきましたが、発達凸凹って白黒ハッキリさせるものではなくて、白(OK)から黒(NG)の間のグラデーションのどの位置にあるか、グレーの濃淡の位置が自分が所属している社会の許容範囲外だったらNG、ギリギリ許容範囲内だったら首の皮一枚でつながって(ギリギリ)OKなのです、、、と、心理学の授業で説明しています。

私の苦手なこと、苦労話、カバーするための工夫を少しずつ書いていこうと思います。

診断を受けたわけじゃないのですが、私はAD/HDっぽいところがあります。
両親もどちらかというとAD/HD系ですね。
不注意優位で若干衝動性アリって感じ。
うちの家族は基本せっかち、回遊魚体質で動き回っています。
そして、よく忘れ物をします。
母はお片付けができません。
私も大人になるまでお片付けができませんでした。

そこに成育歴や周囲の環境が影響して特性が際立ったり目立たなくなったりするというのが臨床心理士的な見方です。

私の場合、スマホが忘れ物とスケジュール忘れを補強してくれるようになりました。
ヨガをはじめとする運動とマインドフルネスが私の衝動性のコントロールには合うような気がします。
全員に合うとは思いませんが、効果ゼロとも思いません。

続きはまた次回に。