不安対策自給自足のススメ その1

不安になったらどうしていますか?

私は人に「そんなことないよ」と言ってもらって安心する場合と、言ってもらっても全然安心できない場合があります。
皆さんもそんな感じじゃないかなと思います。
人に安心させてもらう方法は楽ですが、人任せだと安定供給されるとは限りませんよね。
だからこそ自給自足をオススメしたいのです。

自分を信じるが「自信」ですよね。
別の言い方をすると「私は大丈夫」と信じることが近いかなと思います。
言うのは簡単で、なかなかできないから困ります。

じゃあ、どうすればいいか…?
たぶん習慣づけるしかないでしょう。
そのためには繰り返し行動するのみです。

「私は大丈夫」は「私は完璧」という意味ではなくて、「私はこれでいいんだ」という感じだと思っています。
人に言われても納得できませんよね。
「あっ、これかも」と腹落ちする日が来たら、それなんです!
自給自足といっても、独りで頑張らなきゃいけないわけではなく、腹落ちするまでは人に手伝ってもらってもいいと思います。

私の苦手なこと(左右反転の認識)

私は対面で動きのお手本を見せてもらった時に脳内で左右反転ができないことに長い間気付きませんでした。
幼稚園のお遊戯から高校のダンスの授業まで先生に怒られ続け、だいぶ自己肯定感が下がったのです。
特に中学校の体育の先生に謎に嫌われていたようで、今ならハラスメントで訴えたら勝てるほど人格否定までされました。
気付いたキッカケは大学で心理学を専攻して鏡映描写実験をした時です。
全然出来なくて今まで怒られてきた理由がわかったのです。

私の場合は動きのルールを暗記してしまえば誤魔化せます。
仕事で対面でWAISなどの心理検査をしなければならない時は、どちら側から検査道具を並べるとか、事前に確認して覚えこみます。
ロールシャッハテストのカードの回転をチェックして記録するのは苦手で、カードの裏に方向を示す記号を書いていますが、被験者がカードの裏が見えるように持ってくれなかったら致命的です。

少しでも克服したくて、スポーツジムのスタジオレッスンに通い続けています。
30年前のエアロビクスやダンスの練習ではインストラクターが対面で逆の動きをしていたのが、今のインストラクターは見たまま真似して下さいと言葉で教えてくれる動作の左右と身体の動きを逆にするという激ムズの指導スキルを持っておられます。
私だったら絶対に無理!
ZUMBAを始めとする最近のダンスレッスンは、インストラクターが私たちと同じ方向を向いていて、インストラクターの背中を見ながら動きを真似できるので、劇的に真似しやすくなりました。あっ、でも、これじゃ脳トレにはならないか。

一般的には左右盲、左右失認と呼ぶのですね。
Voicyという音声コンテンツで造形作家のさわなおさんがご自身のことについて語っておられますので、リンクを記載しておきます。
https://voicy.jp/channel/3436/515469

不安な時の確認行動の効力は短時間

誰もが好きで不安になっているわけじゃないと思うんですよね。
不安になるネタがあって、自分では不安をコントロールできないみたいな感じかなと。

不安を払拭したくて確認する行動は理にかなっていませんか?
ところが、この行動の効力がさほど長くないから困りもの。

特に恋愛をしていると、相手の気持ちを信じられなくなって不安になりやすいですね。
相手の行動をチェックしたり、直接確認したりして、一瞬安心しても、またすぐに不安になる。
恋愛以外ではカギをかけたか、手洗いでウイルスや菌が取れたか、書類にミスがないか、何度も何度も確認してしまう。
頭ではバカバカしいとわかっているのに、その行動が止められない。
こういう状態に陥った人は、確認行動の効力は短時間だからこそ確認が止められなくなります。
こういうときは心にちょっとした不具合があって、信じることができなくなってしまっているのかなと思います。
はい、私も恋愛をしていた若い時に、相手の気持ちが不安になって連絡しまくった恥ずかしい経験がありますから、よーくわかります。

相手も自分も信じられなくなっている、そのことに気付くことが第一歩です。
対処法としては、不安がコントロールできない自分を客観視すること(マインドフルネス的かな)、信じる練習をすること(行動療法的かな)が代表的です。
言うのは簡単、実行するのは大変!

だからこそ、信頼できる専門家に頼るのはアリでしょう。
病院に行って不安を軽減してくれるお薬を出してもらうのも一つの選択肢です。
私は医師ではなく心理職なので、診断や投薬はできませんが、反対派ではありません。

誰かの助けを借りるのはアリですが、最終的に自分を信じるのは自分であるべきです。
「そんなこと、やれたらやってる!」と突っ込まれそうなので、続きはまた次回に。

私の苦手なこと(平衡感覚編)

ありすぎるので、思い出したら書いていきます。

まず、私は自転車に乗れません。
小学生の時に猛特訓をしてもらってなんとか補助車輪が外せるようになったのですが、ちょっと気が散るようなことがあると、すぐに転倒します。
大人になった今でも自転車に乗ると、ほぼ確実に転倒します。
たぶんバランス感覚がダメダメなのですよね。
体力はあるほうで体育は比較的得意だったのですが、平均台から落ちていました。

乗り物酔いもひどいです。
船や飛行機だけではなく、公園のブランコでも酔います。
気圧が低下したり、大きな地震がくる前に体調が悪くなり寝込みます。
以前はわからなかったけど、三半規管の機能に不具合があるんだろうなと思います。

体調にムラがある私にとって、会社員は苦痛でしかなかったです。
フリーランスという働き方になって、なんとか働けています。
体調の良い日に長時間働くことで、体調の悪い日に寝込んだ分を取り返せます。

運動で三半規管をきたえるといいという話は本当かなと思います。
数年間エアリアルヨガというものを習いました。
吊るされて逆さ吊りにされたり、揺らされたりします。
最初は酔いまくっていましたが、少しずつ慣れた気がします。
相変わらず揺れと低気圧には弱いですけどね。

発達の凸凹について

誰にでも得意なことと苦手なことがあると思いますが、発達の凸凹がある人には極端に苦手なことがあったりします。
その苦手なことが許されない環境に身を置いていたら怒られるし、最近では発達の凸凹を疑われるのですよね。

最近でこそメジャーになってきましたが、発達凸凹って白黒ハッキリさせるものではなくて、白(OK)から黒(NG)の間のグラデーションのどの位置にあるか、グレーの濃淡の位置が自分が所属している社会の許容範囲外だったらNG、ギリギリ許容範囲内だったら首の皮一枚でつながって(ギリギリ)OKなのです、、、と、心理学の授業で説明しています。

私の苦手なこと、苦労話、カバーするための工夫を少しずつ書いていこうと思います。

診断を受けたわけじゃないのですが、私はAD/HDっぽいところがあります。
両親もどちらかというとAD/HD系ですね。
不注意優位で若干衝動性アリって感じ。
うちの家族は基本せっかち、回遊魚体質で動き回っています。
そして、よく忘れ物をします。
母はお片付けができません。
私も大人になるまでお片付けができませんでした。

そこに成育歴や周囲の環境が影響して特性が際立ったり目立たなくなったりするというのが臨床心理士的な見方です。

私の場合、スマホが忘れ物とスケジュール忘れを補強してくれるようになりました。
ヨガをはじめとする運動とマインドフルネスが私の衝動性のコントロールには合うような気がします。
全員に合うとは思いませんが、効果ゼロとも思いません。

続きはまた次回に。

イヤなことばかりの時のイイコト

イヤなことが続いたら気分が悪いですよね。
私もしばしば「あ~、生きてるのがしんどい」と思っちゃったりします。
もうダメだと思った時にちょっとしたイイコトがあると一気に回復したりしませんか?
おやつが美味しかった、お風呂が気持ちよかった、きれいなお花を見た、夕焼けがきれいだった、とか、なんでもいいんです。
そういうイイコトに目を向ける行動は習慣のものだと思います。
イヤなことに目を向けやすくて目をそらしにくい人は何度も何度も練習したらイイコトに目を向けられるようになります。
こればっかりは体感してもらうしかなくて、説明しても信じてもらいにくいです。

イイコトの比率

全て思い通りになればいいのにと考えるのは自然なこと。
実際は思い通りにならないことのほうが多いですよね。
人生はイヤなこと、思い通りにならないことの連続。
その合間にイイコトがあって心の栄養補給をしてくれる。
実は人生におけるイイコトの比率は低いのです。
仮に何もかも思い通りになって、イイコトばかりだと喜びがなくなるんですよね。
思いっきり喉が渇いている時の水の有難さを想像してみて下さい。
渇望こそ幸せにつながるのです。
この仕組みがわかると、イイコトをもっと喜べるようになります。
わからない人も、いつか腹落ちしてくれることを祈ります。

コーナー名を「メンヘルランド」にした理由

メンヘルって一瞬読み違えたらメルヘンに見えて、なんか可愛いなというのが第一印象。
そもそもメンヘルはメンタルヘルスの略語のようだけど、そこからメンタルヘルスを損ねた状態を意味する用語になって、メンタルヘルスを損ねた人のことをメンヘラ(英語の接尾辞の-erが付く感じ)と呼ぶようになったのですよね。
メンヘラ(たしかネットスラング)はネガティブに解釈している人が多いし、個人的にはあまり好きではありません。
メンタルヘルスは直訳すると「心の健康」という意味で、それを略したメンヘルに「ランド」を付けたら「心の健康を損ねてちょっと迷い込んだ(不思議の)国」みたいな感じになるかなと思って、前からこの名前で発信したいなと思っていました。
暗くなくてポップだけど、メンタルヘルスを軽く扱っているわけではない。
そんなメンタルヘルス情報を発信していきたいです。

新コーナー「メンヘルランド」はじめます

今までは自発的に発信してこなかったのですが、取材依頼を待たなくても自分の場所なら自分の言葉で自由に発信できると気付きました。
コーナー名は「メンヘルランド」にします。
決してメンタルヘルス不調の方を決してディスるつもりではありません。
メンタルヘルス情報を発信しつつ、メンタルヘルスをポップにネタにしていきたいと考えております。

メンヘルランドの投稿について

ネット上の発信は全員に不快な思いをさせないということは不可能でしょう。
もしかしたら私の配慮不足な言葉によって傷つけてしまうかもしれません。
できるだけ言葉には気を付けるつもりですが、そのようなことがあった場合のことを先に謝っておきます。

発信者について

臨床心理士・公認心理師の資格を持っている大阪のオバちゃんです。
たぶん発達の凸凹があってAD/HDかな(診断はされていない)と思います。
学生時代はできないことが多く、いじめの経験も多々あります。
ストレスで原因不明の体調不良が続き、病院では異常なしと言われ、なまけていると非難されたりもしました。
その経験から心理職を目指したのでしょうね。
100%克服したわけではないですが、自分なりの働き方をみつけて、体調管理しながら現状には満足しています。
そんな話も少しずつ発信していきます。

今後について

まだスケジュールや方向性を決めていないのですが、不定期に更新していきます。
私は医師ではないので、心理ネタがメインになる予定です。